診療科・各部署紹介
消化器内科
診療科紹介
上部・下部消化管、肝臓、胆嚢、膵臓など消化器全般の診療を行っています。本年度は常勤医1名、非常勤医4名で月曜から土曜まで毎日検査・治療ができる体制になりました。消化管内視鏡検査では電子内視鏡システム2台を用いて診療しております。うち1台は狭帯域光観察可能な高性能機種を導入しました。また、引き続き感染防御に力を入れております。内視鏡の洗浄は高水準超音波洗浄機3台を用い、一検査ごとにマニュアルを遵守して洗浄・消毒・殺菌を行っております。
診療時間内の緊急の検査・治療も可能な限り対応しております。夜間や休日の急患に対しては佐藤病院と協力し、常勤・非常勤医師と内視鏡看護師が輪番呼び出し制で対応しています。
内視鏡検査担当表
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月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
| 午 前 |
菊 田 |
高 野 |
古志谷 |
桂 |
菊 田 |
有 本 |
| 午 後 |
菊 田 |
高 野 |
古志谷 |
桂 |
菊 田 |
(菊田) |
※平成24年4月現在
医師紹介
【常 勤】
| 医 師 |
学歴・専門領域 |
資格等 |
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菊田 武久
(部長)
消化器内科
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京都府立医大
(平成3年卒)
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日本内科学会認定医・
総合内科専門医
ICD(感染症対策専門医)
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桂 長門
(外科副部長)
外科
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和歌山県医大
(平成1年卒)
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【非常勤】
※50音順
| 医 師 |
学歴・専門領域 |
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日 本 大(平成18年卒) |
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鳥 取 大(平成 6年卒) |
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高知医大(平成 7年卒)※佐藤病院常勤
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美杉会全体の消化管内視鏡検査・治療件数の推移は下記グラフ(1)(2)の通りです。
上部消化管(食道、胃、十二指腸など)、下部消化管(直腸、結腸、盲腸など)の病気の診断、治療、内視鏡的逆行性胆道膵管造影検査・乳頭切開術・乳頭拡張術・砕石術などを積極的に行っています。胆管狭窄などに対する胆管ステント留置術、経皮経肝胆嚢・胆道ドレナージ術などは外科と協力して行います。早期消化管癌などに対する内視鏡的食道・胃・大腸粘膜切除術も佐藤病院消化器科と協議しながら随時行っております。診断・治療が難しい患者さんは佐藤病院消化器科での検査・治療も可能です。
また、消化性潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌に対する除菌療法も随時外来にて行っています。この菌は慢性胃炎や胃リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などの原因となることも知られており、胃癌の発症にも関与していることが分かっています。
潰瘍性大腸炎やクローン病の治療も行っております。前者で、血液中の悪玉白血球を除去する白血球除去療法が必要な場合は、当院透析室にて治療を行います。
最近では消化管を使った栄養補給が中心静脈栄養(高カロリー輸液)に比べて優れていることが証明されています。口から食べることができない患者さんを在宅や施設で介護される際に比較的管理しやすく、患者さんのQOL(生活の質)も保てる「胃瘻」も内視鏡を用いた小手術で作ることができます。
腹部超音波検査は主に検査科の技師が行います。治療目的や難しい診断は消化器科の医師が助言したり、直接検査を行います。原発性肝癌や転移性肝悪性腫瘍に対する治療として経皮肝腫瘍ラジオ波焼灼術・エタノール注入療法を行っています。特に早期のものでは治癒率も高く、手術に比べて侵襲が少ないのが利点です。肝臓や全身の状態が悪くて手術ができない患者さんにも適応があります。進行した肝臓癌には選択的肝動脈塞栓術で腫瘍を栄養する血管を塞栓して腫瘍を破壊します。
また、慢性肝炎や肝硬変の治療も積極的に行っています。特に、C型慢性肝炎は週一回投与タイプのインターフェロンの登場により治癒率が向上しました。最も治癒しにくいTa型・高ウイルス量の患者さんでは5%以下だった治癒率が40%以上に増えています。最近では治療開始後約2ヶ月で著効するかどうかの予測がつくようになってきています。治療の副作用も軽減されており、70歳ぐらいの患者さんにも使えるようになりました。以前に効果がなかった方も試してみる価値はあると思います。B型肝炎に対する核酸アナログ製剤の内服療法とともに、府からの経済的な助成がさらに受けやすくなっていますので、今一度ご相談いただければ幸いです。
グラフ(1)

グラフ(2)

ごく早期のがんは、肉眼的には正常組織とほとんど見分けがつきません。しかし、顕微鏡で観察すれば様々な違いがあります。中でも特徴的なのは「血管の違い」です。がんは異常に成長が速いので、大量の栄養を必要とします。栄養を得るために血管を異常な速さで構築します。これらの血管は「腫瘍血管」と呼ばれ、正常の血管に比べて密集し拡張・蛇行しています。この腫瘍血管が同定できればがんは見つけられます。しかし、これらは太さ約数10μmの毛細血管です。通常の白色光観察ではいくら目を凝らして見ても限界があります。
そこで、特に血管を観察する方法としてNBI(Narrow Band Imaging)が開発されました。NBIとはヘモグロビンが強く吸収する415nmと540nmの二つの波長の光だけを当てて観察する方法です。415nmの光は粘膜表面の毛細血管で吸収され、周囲組織では反射されます。粘膜表面の毛細血管を茶色く浮かび上がらせ、周囲組織とのコントラストが明瞭になります。540nmの光はもう少し深部まで透過し、血管で吸収され周囲組織で反射・散乱されます。粘膜下層の血管を緑色に浮かび上がらせます。この技術により、腫瘍血管を発見することが容易になりました。特に、粘膜の薄い咽頭、食道、大腸では早期がん発見に威力を発揮します。今まで「念のため」行っていた生検やポリペクトミーも減少しました。また、粘膜の厚い胃でもがんの深達度(どこまで深く浸潤しているか)診断に役立ちます。
さらに、当院では上部・下部の拡大内視鏡ファイバーも取り入れました。通常のファイバーではデジタル1.8倍までの拡大が可能ですが、デジタルズームはその性質上、画質が悪くてぼやけてしまいます。それに比べ、拡大内視鏡ファイバーは約80〜90倍の光学ズームと1.8倍のデジタルズームが使用できますので、高画質で鮮明な画像が得られます。NBIと組み合わせて使えば、腫瘍血管だけでなく腫瘍表面の詳細な観察が可能です。
短い時間で広い範囲を観察し、症状のないごく早期に発見し、深達度診断まで正確に行い、小さな治療で速く完治させることにより、肉体的にも精神的にも経済的にも負担の少ない治療をしていくことができます。